山中 智保先生のインタビュー
Q:司法書士を志したきっかけは何ですか?
A:学生のときに法律相談部に所属していて、学生だったので最終的なところまで解決できない、ということに(時間制限の中で回答をする)もどかしさを感じていました。司法書士になったらちゃんと依頼を受けて、最終的なところまで依頼者の希望に沿った仕方で、解決できるのではないか?と思いました。
Q:法律相談部とは、サークルですか?
A:学生法律相談部、大学のサークルです。法学部でした。
Q:司法書士の試験勉強は何年くらいされたのですか?
A:6年。小学生みたいに、6年。(^^)
Q:在学中も入れて?
A:在学中も入れて、二階生のときかな。試験を6回受けてますね。
Q:司法書士の試験は、最後の半年は一日10時間とか8時間勉強しますよね?
A:最後の4年位は仕事しながら、一日8時間していました。
Q:仕事しながら一日8時間?
A:そうですね。
Q:何の仕事だったのですか?
A:司法書士事務所の補助者です。朝5時に起きて出かける8時半まで、仕事の合間に1,2時間、夕方6時に仕事終わって、夜の9時まで予備校、すぐに帰って12時まで。8時間あるかな…?
Q:それを4年間も?
A:最後の一年間は必死だけれども、それまではいろいろ趣味とかもやりつつ、毎日ではないです。
Q:土日は?
A:土日はむしろ勉強をして、平日の一週間に1,2日はダンスへ行っていました。ダンスをしたり友だちとご飯を食べたりもしていましたよ。
Q:土日は平日以上に勉強ですから、すごい量の勉強をしたんですね。
A:最後は絞って(受験勉強を)やっていたけれど、それまでは受験勉強というよりは好奇心にまかせて、いろいろ受験勉強意外のことを調べたりするのも楽しくて。合格に結びつかなかった…。
でも楽しかったです。
Q:法律が好きだったんですね。問題を解決するアプローチが、仕事をしながら…。仕事をしていて難しいところはどんなところですか?
A:今難しいこと…。ないですよね。
Q:大変に思うことはないんですか?揉め事に入っていくことはないんですか?そういうのは、調査士のほうが多いいのかもしれないですね。司法書士は、(調査士業務で)話がまとまってから、あとは登記してくださいという段階で仕事が来るからですかね。調査士はまとまっていないところや、ケンカしてるところに首を突っ込んでいきますから。
A:うちの夫も含め、調査士の方、尊敬します(笑)
Q:これからこうやって行きたい、していて楽しい、やってよかった、ということはありますか?
A:最近あまり考えていないんですよね。いっぱいいっぱいで。
子供にだけは馬鹿にされたくないですね。まともな親として。
時代に沿った仕方でちゃんとやっていきたい。司法書士も業務がどんどん増えてきているけれども、登記の仕事はもちろんエキスパートでないといけないと思うし、これから広がっていく仕事も、外から見たら司法書士って”すぐできるでしょ?”と思われているのに出来ない、というのは由々しき事なので、ちゃんとできるように、勉強はしていたいです。
今子育てで全然勉強できていないので、反省点も含めて、勉強はしていきたいと思います。
Q:充実していていいですね。子育てをしながら。
A:そもそも、さきほども法律相談部から、という話だったんですけれど、子育てと併用してできる仕事って司法書士だな、って思いついたんです。自営でできるし、今は本当に理想的な形。これから子供を保育園に入れたりすると思うけれど、事務所に居らせる事もできるし。
Q:そういった意味も含めて司法書士になりたいと思ったのですね?そういえば、この事務所にはいつも子供の泣き声がありますよね。
A:そう思いました。あと、成年後見をいましているんですけれど、父が痴呆になったときに面倒を見てあげられるし、家族の問題も解決できる。「仕事をしながら生活にまつわる何かを処理できる、そういう職業があったんだ。」と思っていたので、いまは理想的な形です。
Q:これからも、子育てと仕事、両立しながら頑張ってください。今日は、受験時代の壮絶な勉強の話など、なかなか聞けない話が聞けてよかったです。ありがとうございました。